成年後見制度の手続・費用
成年後見制度の概要が分かったAさんは、次に成年後見制度の手続きと費用について、東大阪成年後見支援センターの職員に尋ねてみました。
Aさん(70代、知的障がいのある男性Bさんの母親)

じゃあ、実際に成年後見(制度)を使おうと思ったらどうしたらいいの?
さきほど、候補者の話がありましたが、後見人にはどなたがなられますか?
家族が後見人になろうと考えているけど、まだ決めてないなぁ。
家族や親族の方が申立てをされる場合は、家庭裁判所へ提出する書類や手続きのお手伝いをすることができます。
※申立てができるのは、ご本人・親・兄弟姉妹などの家族と4親等内の親族、住んでいるところの市町村長、検察官等です。
家庭裁判所にはどのような書類や手続きが必要ですか。難しくないのかしら?
家庭裁判所へは、こんな書類を出す必要があります。それほど難しくはありません。
(後見の場合)
- 申立書
- 診断書
- 収入印紙[800円:申立手数料]
- 収入印紙[2600円:登記手数料]
- 郵便切手[予納(3700円:大阪家庭裁判所の場合)]
- ご本人の戸籍謄本
- 登記事項証明書
- 財産目録
- 親族関係図
- 鑑定費用[予納:5万円〜10万円] など
※書式などは家庭裁判所や家庭裁判所のウェブサイトから集めることができます。
※予納とは「前もって納めること」で、残った場合は返金されます。
家庭裁判所では、申立てをした人やご本人、関係者に話を聴くこと、医師の鑑定が必要かどうかの判断などがされ、申立ての内容が正しいかどうかが検討されます。
費用はどれぐらいかかるの?
後見の申立ての場合は、後見人が決まるまでに1万円程度かかります。鑑定が必要な場合は、予納している5万〜10万円程度が必要になる場合があります。
期間はどれぐらいかかる?
ほとんどの場合3か月〜4か月ぐらいの期間で後見人が決まります。
決まったら連絡が来るの?
ご本人と申立てた人などには、文書で連絡が届きます。
成年後見制度についてのご相談、障がい者や高齢者の権利擁護についてのご相談をお受けしています。相談は無料です。
お気軽にお問い合わせください。
相談事業のご案内